旭川市で起きた当時17歳の女子高校生殺害事件の裁判が、大きな局面を迎えています。殺人などの罪に問われている内田梨瑚被告(23)の裁判員裁判。
そこで出廷した共犯の女の証言により、事件の凄惨な裏側が次々と明らかになってきました。
今回は、この裁判の最新状況と、今後の判決の行方について私なりの視点で迫ります。
共犯の女が激白「内田被告が両手で押した」
この裁判の最大の注目点は、すでに懲役23年の有罪判決が確定している小西優花受刑者(21)の証人尋問でした。
内田被告は初公判から一貫して「橋から落下させていない」と殺人の容疑を否認しています。
しかし、小西受刑者の口から飛び出したのは、それを真っ向から覆す言葉でした。
「肩甲骨の辺りを両手のひらで押し、目の前から一瞬で消えた」内田被告が「早く落ちろ」「自分で死ねや」と何度も怒鳴っていた小西受刑者は当初、内田被告から「黙秘しろ」と指示されていたそうです。
しかし、内田被告の「すべて嘘」の調書を読み、「私だけでも本当のことを話そう」と涙ながらに真実を語ることを決意したと明かしました。
否認を続ける内田被告、覆せない検察の包囲網
主犯格とされる内田被告がどれだけ否認を続けようとも、検察側の主張やこれだけの具体的な目撃証言(共犯者の証言)があれば、罪を逃れるのは極めて困難でしょう。
共犯者である小西受刑者が「懲役23年」という重刑で判決が確定している以上、事件を主導したとされる内田被告には、それ以上の求刑がなされるのは確実です。
罪状の悪質さ、被害者の尊い命が奪われた結果の重さを考えれば、検察側から無期懲役が求刑される可能性も十分にあり得ます。
日本の刑事裁判における有罪率は99%以上。検察が緻密に組み立てた起訴事実と求刑を、ひっくり返すのは並大抵のことではありません。
弁護側の限界と国選弁護人の現実
内田被告の弁護を務めるのは、おそらく国選弁護人でしょう。
世間では「国選弁護人は仕事のない、能力の低い弁護士がやるもの」という厳しい目で見られることも少なくありません。
もちろん、すべての国選弁護士がそうとは言いませんが、限られた報酬とリソースの中で、これだけ世間の注目を集め、かつ証拠が揃っている凶悪事件をひっくり返すのは「無理難題」と言わざるを得ません。
どれだけ弁護側が「立ち去ったから見ていない」と主張したところで、共犯者の具体的な証言や生前の動画といった物証の前には、説得力を持たせるのは不可能です。
最後に
自分の保身のために嘘をつき続ける被告と、罪を認めて服役しながらも法廷で真実を語った共犯の女。
二人の証言のどちらに信憑性があるかは、裁判員や裁判官の目にも明らかではないでしょうか。亡くなった女子高校生の無念が少しでも晴れるよう、厳正な判決が下されることを願って止みません。